スライスは「右に曲がる球」とだけ見ると直し方を間違えます。初心者の多くは、フェースが開いて当たる、体が目標より左を向く、クラブが外から入りすぎる、のどれかが重なっています。まず一球ごとに別の修正を足すのをやめ、構え、出球、曲がり幅を分けて確認します。

まず出球と曲がりを分ける

右へ出てさらに右へ曲がる球と、左へ出て右へ戻る球では、見直す場所が変わります。練習場では目標の柱を一つ決め、ボールが最初にどちらへ出たかをメモしてください。曲がり幅だけを見てグリップを強く握ると、引っかけとスライスが交互に出ることがあります。

10球だけ同じ番手で打ち、右へ出た球、左へ出た球、まっすぐ出て曲がった球を数えます。数えるだけで、直す順番がかなりはっきりします。

構えで直せることを先に直す

肩と足の向きをそろえる

足だけ目標を向いていても、肩が左を向いているとクラブは外から入りやすくなります。クラブを一本地面に置き、つま先、膝、腰、肩が同じ方向を向いているかを確認します。自分では右を向いているつもりでも、実際は左を向いていることがあります。

フェースを最後に合わせる

先にフェースを目標へ向け、そのあと足を合わせます。足を決めてからフェースを動かすと、手元だけで調整しやすくなります。フェース面をスクエアに置けない日は、スイングを直す前にアドレスの練習だけで数球使ってください。

練習は小さい振りから戻す

いきなりドライバーのフルショットで直すと、力みが入って原因が増えます。7番アイアンか短めのクラブで、腰から腰までの振り幅から始めます。ボールをまっすぐ飛ばすより、フェースの真ん中付近に当てることを優先します。

小さい振りで右回転が減ったら、肩から肩の振り幅へ広げます。ここでまた曲がるなら、振り幅を戻します。うまくいった一球を追うより、同じ条件で5球続けて曲がり幅が小さいかを見てください。

ドライバーで悪化するなら道具も疑う

ドライバーだけ大きく曲がる場合は、長さ、ロフト、シャフトの硬さが合っていないこともあります。フォームだけで片付けず、短く持つ、ティーの高さをそろえる、7割の振りで打つ、の順に試します。詳しい練習の流れはドライバーが当たらない初心者向けの練習方法でも整理しています。

まとめ

スライスを直す日は、曲がった瞬間に手首を返す練習へ飛びつかないことが大切です。出球、構え、打点、振り幅の順に見れば、原因を一つずつ減らせます。次の練習では10球だけ記録を取り、右へ出るのか、右へ曲がるのかを分けるところから始めてください。